管理番号 | 中古 :80773577952 | メーカー | 掛仏(懸仏) 仏像 鎌倉時代 | 発売日 | 2025/02/16 00:00 | 型番 | Z2649348145 | ||
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原型 | 仲代史一和 | ||||||||
カテゴリ |
商品詳細高さ約80ミリ、横幅(最大)約45ミリ、厚さ(最大)約17ミリ。重さ約11g。木製。5年前に奈良の骨董店で購入した鎌倉時代の懸仏です。奈良では東京では出逢えない仏教美術の掘り出し物によく出逢えます。長い年月で水分が抜けきった、とても軽い木仏です。仏像を買うのは初めてだったので、懸仏について根掘り葉掘り店主さんを質問責めにしたところ音を上げられ「百聞は一見にしかずや。今そこで仏像展をやっとりますから見てきなはれ。懸仏がぎょうさん光背に掛かっとる仏さんありましたよ」と店の外を指さされました。ちょうど奈良国立博物館で古い仏像展をやっている最中で、歩いてすぐに本物の実地検証ができるのが、古都奈良の懐の深いところです(ちなみに展覧会のたびに足を運んで実地勉強する骨董屋さんはまず信用できます)。展覧会は平安仏中心で懸仏たちも大ぶりでしたが、スポットライトを浴びる大きな仏の光背の板に慎ましやかに無数の懸仏が打ち付けられていました。懸仏の底に空いていた穴は光背に固定するためのものとわかり、金銅懸仏のように板の中心に一体だけ据えられたのではなく、無数の脇役の一つと判明しました。店に戻ると「納得しはりましたか」と満面の笑みで迎えた店主さんから即購入しました。小ぶりながら体つきのバランスも申し分なく、鎌倉時代の飾らぬ素朴な雰囲気を伝えています。この仏との出会いをきっかけにカルチャーセンターで仏像彫刻を始め、何気ない衣の襞や肩や手の造形がいかに難しいか学び、改めて鎌倉仏師への敬意を深めました。さりげない彫り込み一つ一つが全体の絶妙なバランスを生んでいるさまに、当時の仏師の技の高さがうかがえます。※値下げしました。商品の情報カテゴリー:おもちゃ・ホビー・グッズ>>>美術品>>>彫刻/オブジェクト商品の状態: やや傷や汚れあり